干し柿の作り方
寒さが厳しくなると干し柿を作る季節です。私の実家でも毎年作っています。実家で長い間干し柿を作っていますので、その作り方をご紹介します。
これは私の父の手作り干し柿。
毎年岐阜県の柿の産地へ出かけて原料の渋柿を買ってきて作ります。
干し柿用の渋柿を調達
干し柿を作るにはまず材料となる渋柿が必要です。注意が必要なのは干し柿は紐で結んでつるすため、枝を少し実に残したままで収獲しなければいけない点です。上の写真を参照してください。ですからインターネットで渋柿を注文する時には、干し柿用に収獲されたものであるかどうかを確認する必要があります。へたぎりぎりまで枝が切り取られてしまったものでは干すのが困難になります。
干し柿の材料 干し柿用に枝を残した渋柿 適量を用意しましょう。
渋柿の皮を剥く
渋柿はへたの部分をつけたままで皮を剥きます。キッチン用の皮むきを使えば簡単です。この時柿渋で肌を痛める恐れがありますし、滑りやすいですから、軍手などの手袋をして作業することをお勧めします。
紐をつける
昔なら縄を使ったのでしょうが、現在はビニール紐で十分です。枝の部分にビニール紐を結びつけ、二個一セットで繋ぐようにします。これは軒などにぶら下げる時に二個ずつになっていた方が、ぶら下げる作業が楽になるからです。紐の長さは50センチほどあれば十分です。
お湯に漬す
紐の部分を持って鍋に沸かしておいた熱湯に渋柿をつけます。つける時間は数秒間でOK。柿渋を抜くためではなく、多分表面を殺菌するための作業だと思います。
軒に吊るして干す
いよいよ冬の風物詩、柿を干す作業です。軒下などに物干し竿などを渡し、そこに二個一組になっている渋柿を吊るしていきます。柿どうしがあまりくっつきあわないように注意。高さを互い違いにしていくと良いです。
柿を干すのは日光がある程度あたり、かつ、風があたる場所です。下の写真では2階の軒先に柿を吊るしています。風通しが悪い場所だと、乾燥が進む前に柿が腐ってしまいます。山間やビル街などで風が通りにくいところで干し柿を作るには、扇風機などで送風する必要がある場合もあります。
干す期間は地方によって、またその年の状況によって異なります。おいしそうに粉を吹いてきたら収獲です。
渋柿
干し柿を作るための渋柿はなかなか近所のスーパーで売っているというわけにはいかないようです。私の父は産地まで直接渋柿を買いに行きますが、それができない方にはインターネットでの購入をお勧めします。なんと渋柿もちゃんと通販で販売されているのです。